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オーディオあれこれ その5

                                           (有)ユニオン技研 小田切 高司

  ○ ハンダ編


 ハンダとは、遥か昔から伝わる金属同士の接合剤で、スズと鉛の合金の事を示します。
ハンダは電気製品に限らず板金などいろいろな所で使用されていますが、矢張りハンダ付けと言えは電化製品と思われる方が多いと思います。(ハンダについては、このサイトの“ハンダ付けのページ”で詳しく解説していますので、こちらも参照してください)


 オーディオアンプも勿論ハンダを使用して組み立てが行われていますが、使用するハンダの種類によって音が変わる、という事をご存知でしょうか。

 一部のオーディオマニアの間では、かなり以前からそのような話が伝わっておりました。
ハンダはスズと鉛の合金と書きましたが、それ以外にも添加物として銅や銀などいろいろな金属を混ぜたものもあります。 また、近年ではハンダに含まれる鉛による環境破壊の問題から、鉛を含まない鉛フリーハンダも開発され多数の種類のハンダが存在しています。

 一般的には何と言っても、古くから使われているスズ−鉛ハンダが一番使い易く、環境問題の点から鉛フリーハンダに移行しようとの動きもありますが、鉛フリーハンダには溶解温度がスズ−鉛ハンダより高いという問題が有り、大手メーカーを除いてはなかなか普及していないというのが実情と思われます。
 しかし、ヨーロッパなどでは鉛その他の有害物質の入った製品は、一部例外を除いては輸入できない等の規制も見られ、今後徐々に鉛フリーハンダに移行して行くものと思われます。

 話をハンダと音の関係に戻しまして、実はこの鉛フリーハンダの音がスズ−鉛ハンダの音よりも良い音がする、という事が盛んに言われておりまして、今やオーディオマニアの間では常識となっています。
 以前は、鉛フリーハンダという物は有りませんでしたので、スズ−鉛ハンダに銅や銀、中には金を混ぜたものが有りそれらのハンダでどれが良い音がするか、という事が一部のマニアの間で言われていました。
 鉛フリーハンダが出現してからは、スズ−銀−銅タイプの物が良いという意見が多くなり、段々その声も大きくなって行きました。
 かく言う私も当初はその他大勢の方と同じに、ハンダによる音の違いについては眉に唾をつけていましたが、一寸した偶然で鉛フリーハンダ(スズ−銀−銅タイプ)が入手出来ましたので、一回実験して見ようという事になりました。(詳細は、オーディオ実験レポートで解説していますのでご覧ください。)


 果たして結果は・・・私の想像以上に音の違いが有って、大興奮の結果となりました。
そこでこれまでの考えを改めこのハンダを商品化し、出来るだけ多くのマニアの方にこの音を実感して頂きたいと思っていろいろと努力して参りました。

 ある日のことです、オーディオ専門誌として歴史の有る、「MJ無線と実験」誌の編集長から、今度ハンダの特集を組むので、弊社のハンダを提供して欲しい、との依頼が有り、早速編集部にハンダをお送りして記事を楽しみにしておりました。
 2009年12月号に掲載されたその記事は、7種類のハンダを同じ条件で聴き比べた実験記事で、その中でもユニオン技研のオーディオ用無鉛銀入線ハンダは、最高の評価を頂いています。(こちらがその時の記事です)


 オーディオの世界には、単なる思い込みと思われる事や、オカルトじゃないかと思うような話も多く、ハンダの話しもそれらの一つと思われている方もいらっしゃると思います。
しかし、権威あるオーディオ専門誌の実験結果からも、そのような違いが有る事が実証された事は、事実として受け止めても良いのではないかと思います。

 当社はアンプなどのオーディオ製品は全て、当社の「無鉛銀入線ハンダ」を使用してはんだ付けを行っております。
 通常アンプなどに使用するプリント基板上のハンダ付けは、ハンダ槽を使用して自動的にハンダ付けを行い、出来るだけ製造コストを抑える方法で生産されます。
 ハンダ槽とは、溶けたハンダにプリント基板を浸し一度にハンダ付けをするものと、クリーム状のハンダをプリント基板に塗り、チップ状の部品を乗せてそれを電気炉の中でハンダ付けするタイプの2種類の物があり、プリント基板によってそのどちらか或いは両方のハンダ槽を使用してハンダ付けします。 その為ハンダ槽に使うハンダは専用の物が使われ、一般的な糸状のハンダ(糸ハンダ)ではハンダ槽に使用できません。
 しかし、「無鉛銀入線ハンダ」は一寸特殊なハンダですので、ハンダ槽に使えるタイプのハンダは有りません。
 そこで、当社のオーディオ製品はプリント基板を始め全てのハンダ付けを、ベテラン技術者による手作業で行っております。


 オーディオ専門誌「MJ無線と実験」誌でも絶賛され、多くのオーディオマニアからのご支持を頂いている当社「無鉛銀入線ハンダ」の音を是非一度お試しいただきたいと思います。 ショッピングのページでは無鉛銀入線ハンダも販売しておりますので、お立ち寄り下さい。(ショッピングのページはこちら)


          





  ○ ケーブル編


 オーディオに使用するケーブルには、大きく分けて2種類の物が有ります。一つは、スピーカーを接続するスピーカーケーブル、そしてもう1つはアンプ間の接続などに使用するシールドケーブルです。

 シールドケーブルとは、電線(芯線)の周囲を絶縁物で覆い、その周りを網の様な電線で更に覆い、ビニールなどの被覆をかぶせた2重構造のケーブルの事です。
この様な2重構造にすると、外部から飛び込んでくるノイズを網状の電線(シールド)でガードして、芯線にまでノイズが及ばないようにする事が出来ます。
 ご家庭内を含め私たちが生活している環境には、意識する事は有りませんが電波など電磁波であふれております。 携帯電話、テレビ、ラジオなどの放送電波、WIFIなどの通信電波、またはエアコンや冷蔵庫その他家電製品のモーターなどから出て来るノイズ等々・・・

 これらの電磁波などはオーディオの信号に取ってはノイズとなる事もあります。 特にカートリッジなど数mVの小さな信号では、ほんの少しノイズが混入しただけでも、その後のアンプによって信号と共に増幅され、大きなノイズとなって表れてしまいます。
従って、これらノイズ成分の混入を防ぐ事が出来るシールドケーブルは、オーディオには必要不可欠なケーブルです。
 しかし、シールドケーブルにも問題点は有ります。 シールドケーブルは、2重構造となっています。 この2重構造は実はコンデンサーと同じ構造をしていて、芯線と網線の間にコンデンサーを挿入した事と同じになります。

 少し専門的な話となって恐縮ですが、コンデンサーは直流は通しませんが、交流に対してはその周波数が高くなる程良く通す特性を持っています。
そしてシールドケーブルに信号を送り出すプリアンプなどには、必ず出力インピーダンスという抵抗成分が有り、シールドケーブルのコンデンサー成分と共に、フィルター回路(ローパスフィルター)が形成されてしまいます。

 一例ですが出力インピーダンス10kΩのアンプに、1000pFのコンデンサー成分が接続されると、約16KHzのフィルター回路が形成されてしまいます。
16KHzといえば人間の可聴範囲内ですので、この周波数のローパス(ハイカット)フィルターが掛かるという事は音質的にも大きく影響する事になります。
 飽くまでこれは説明のための一例ですので、実際のプリアンプではこれ程高い出力インピーダンスの製品は無いと思いますし(通常の製品は数100Ω程度)、シールドケーブルも余程長くしなければ1000pFもの容量は持たないとは思いますが、通常のシールドケーブルは、1m当たり100pF程度の容量が有りますので注意が必要です。



  スピーカーケーブル


 メインアンプ編で、スピーカーは電圧の他に電流も必要であると説明しました。  そのためスピーカーに信号を伝えるスピーカーケーブルは、電圧ばかりではなく電流も正しく送るという事が重要な要素となります。

またまた数式を持ちだして恐縮ですが、
オームの法則は E=I×R (E=電圧、I=電流、R=抵抗)
という式で成り立っています。

スピーカーケーブルに限らず、電線には必ず抵抗成分が有り、抵抗分は電線の長さに比例します。
従って電線に電流を流すとその抵抗分で電圧が発生し、流れる電流によって電力(熱)になって消費されてしまいます。
つまり送った電力全てが届くのではなく、一部は熱となって逃げてしまうという現象が起こります。

 例として10Wの出力が出ているアンプに、抵抗分1Ωのスピーカーケーブルを繋ぐと、8Ωのスピーカーでは約1.1Aの電流が流れますので、1.1Vの電圧が発生し1.21Wが熱に変わってしまい、スピーカーには約8.8Wしか届かないという事になります。
これが100Wでは3.6A流れますので、電圧3.6Vが発生し約13Wがロスとなり、87Wしかスピーカーに届きません。また、13Wもの発熱量ではケーブルもかなり熱くなると思います。

 以上の様に、スピーカーケーブルはその抵抗分が小さなものが良いですが、ケーブルの抵抗分は長さに比例し、太さに反比例します。
ですからスピーカーケーブルを選ぶ際には、出来るだけ太めの線を短く使用するのが最良の方法です。

 上記の例は、説明が簡単になる様に抵抗分を1Ωと致しましたが、この例はあながち現実離れした値では有りません。
ケーブル単体で1Ωの抵抗は、数10m以上の長さが必要になりますが、スピーカーは往復のケーブルが直列に繋がりますので、抵抗分を考えるときには倍の長さで計算する必要が有ります。
更に、アンプやスピーカーシステムの接続端子の接触抵抗分がこれに加わります。
端子部分の接触抵抗は、接続の仕方で変動しますしまた、接続部分の緩みやほこりなどの影響で、接触抵抗が自然と増加している事も有りますので、定期的に接続の確認や清掃をすると良いと思います。


 スピーカーケーブルを良く見ると、特殊なものを除いては家電品に使用されている電源コードや、延長コードに使用されている平行ケーブルとよく似ていると思いませんか。 実はこれ同じ物なのです。
但し、スピーカーにはプラスとマイナスの極性が有り、接続の際に間違えないよう並行電線の片方の色を変えたものや、片方にそれと分かる様な印を付けたものが使われているだけで、電線その物は全く同じ規格で作られています。
ですからスピーカーケーブルが無い場合は、通常の電源コードをスピーカーケーブルとして使用して頂いても何ら問題有りません。(但し極性を間違えないよう気を付けてください)


 電線の材質には殆んど銅が使われています。
銅にも幾つかの種類が有って一般的にはタフピッチ銅という物が使用されていますが、銅の純度を高めた無酸素銅(OFC)という物があり、高級オーディオ用として一部使われています。
 銅以外では、銀や金、アルミニウムなどが電線の材料として存在しますが、金や銀などは素材自体が大変高価ですので特殊な用途以外で使用される事は有りません。
しかし一部高級品としてオーディオ用の銀ケーブルなども有るようです。

 市販されているスピーカーケーブルは、平行ケーブルタイプの他にも特殊なものも市販されています。
また、スピーカーに限らずオーディオ用のケーブルには、さまざまな理論に基づいた革新的なものも多くの種類が製品化されていています。
 これらのケーブルのさきがけとなった製品は、1970年代後半から80年代にかけて販売されていた日本ビクター社(現在はJVCケンウッド社)のスーパーコードというものだったと記憶しています。
 このスーパーコードは、それまで高周波無線などの理論に使用されていた、分布定数理論というものに基づいたユニークな製品で、それなりに評価も高かったように思います。 その後、表皮効果を利用したリッツ線など多種多様な製品が誕生しました。

 オーディオに興味を持たない学者や先生方は、材質の違いや、分布定数などの高周波理論に基づく音の違いなどは、オーディオの周波数帯域では有り得ないと言うご意見をお持ちの方が多く居られると思います。 しかし、、実際に実験して見るとハンダと同様、確かに音の違いを感じるものが有る事は事実の様です。


 シールドケーブルや、スピーカーケーブルなどのオーディオ用のケーブルは、多くの製品が市販されています。中には独自の理論に基づいた物や、特殊な材質を使用したものなどが有りますが、必ずしも価格の高い物が良い音がするとは限りませんので、ケーブルを購入される際には充分に吟味して頂き、納得いく物を選択頂ければ良いと思います。

 当社でも、スオーノコンフォルタンテ社様が実験と試作をくり返しながら開発した、RCAケーブル「SCI−1001」を販売しております。(詳しくはこちらをご覧下さい)
 私も少しだけ開発のお手伝いをさせて頂きましたが、大変良い音のするケーブルですがリーズナブルな価格のコストパォーマンスの高い製品だと思います。一度お試し下さい。


 <スピーカー編に続く>




オーディオあれこれ その1
(レコード編)
オーディオあれこれ その2
(プリアンプ編)
オーディオあれこれ その3
(メインアンプ編)
オーディオあれこれ その4
(コンパクトアンプ編)
オーディオあれこれ その5
(ハンダ・ケーブル編)
オーディオあれこれ その6
(スピーカー編)
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