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   はんだ付けのページ(その19)

  9、ハンダボールの飛散について

  またまた話が横にそれますが、皆さんはハンダゴテを用いて手はんだを行っている時、「パチッ」とい
 う音と共にフラックスや、小さなハンダの粒(ハンダボール)が手や顔に跳ね、熱い思いをされた事が
 ありませんか。

 この時に飛び散ったハンダボールは、熱い思いをさせるだけではなくプリント基板上や電子機器の思わ
 ぬ場所に入り込み、将来ショートなどのトラブルを起こす危険性が有り、問題のひとつとなっております。

  なぜこのような事が起こるのでしょうか。
 考えられる原因の一つは、通常使用する線ハンダ(糸ハンダ)は、ハンダ線に同軸上にフラックスが挿
 入されています。
 はんだ付けを行うと、同軸上のフラックスはハンダより先に溶けて流れ出し、フラックスの後を追うよ
 うに溶けたハンダが流れて行きます。
 しかし、ハンダ線の供給が早い場合や、ハンダゴテの温度が高温の場合などは、ハンダ線内部で周囲
 のハンダがまだ固体の状態の時にフラックスが気化し、線ハンダの内部圧が高い状態になり、周囲の
 ハンダが溶解し出すと内圧が急速に開放され、周囲に飛び散るという事が考えられます。

  ・そこでこのハンダボールの飛散を防止する手段としては、通常同軸上に挿入されているフラックスを、
   少量ずつ複数に別けた線ハンダ(マルチコア社、KOKI社等)を使用する。
  ・フラックスは別途塗布し、ハンダ線はフラックスの無い物(通称脂なしハンダ)を使用する。
  ・ハンダ線の長手方向にV字状の切れ目を入れ(ハンダ線の断面はC字状になる)、内圧が高まる前
   にこの切れ目から気化したフラックスを逃がす。
  ・はんだ付けを行う前に線ハンダの長手方向にトントン叩く、等の方法が有ります。

  ハンダ線を叩くと何故飛散防止になるかと言いますと、ハンダ線を叩く事で内部のフラックスが寸断さ
 れ、熱の伝わりが分断し、フラックスの気化が少なくなり、内圧の上昇が抑えられる、と考えられてい
 ます。

  実は当社でも、以前から手はんだの作業を行っておりましたが、ハンダが弾けて火傷までには至りま
 せんが、「アチッ」と言う事が何度も有りました。
 ところが、リングハンダを使用する様になってからは、ハンダが弾ける事が殆んど無くなっている事に
 気づきました。
 そこでこの理由について考えてみたのですが、リングハンダには上記のハンダを叩く事と同じ事が起き
 ているのではないかと思われます。

  つまり、リングハンダはその製造過程で、急角度で曲げられながらリングを形成致します。
 この急角度で曲げる行為がハンダ線を叩いた事と同じ効果となり、フラックスが寸断されているのでは
 ないかと推測されます。
 またもう一つの理由として、リングハンダの周長は僅か数mm程度です。(NO4のタイプで約4.4mm)
 その数mmのハンダ線の両端2箇所に切断面が存在するため、内圧が高くなっても圧力を逃がす出口が
 直近くに存在するため、とも考えられます。

  以上はあくまで推測であり、詳しく調べた訳では有りませんので100%大丈夫とは言い切れませんが、
 リングハンダはハンダボールの飛散防止に関しても効果が有るものと思われます。


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